東洋医学健仁会で蔭凉寺に集まった時の会話を文字に起こしました。
臨床歴30年以上!命をかけて鍼灸をしてきた先生方の本音トークです。
鍼灸師向けの話ですが、一般の方でも面白いと思います、それではどうぞ。
先生A「K先生はよういうてはったもんな。本書いてる先生はあかんねやでって、暇なんやから書けんねや、忙しかったら書けるわけないやろって、いつもせやもんあの先生。」
先生H「今日もその話してて、鍼灸の本は書けへんって。文字には絶対できへんから。現場でしかないし、その感性でしかないし、その術者と患者でしかないっていうのが絶対基本。」
先生A「だから古典の本がああやって残れるのはその部分もあるんやろな、そこを書いてないからその部分を書いてないから。」
先生H「あれが基本の中で、自分でどうやって積み上げるかやから。だから亡くなったI先生が絶対に本は書けない。許さはったんが先生Iと先生Sのあの本だけやから。まあ一般に知らしめるための本やから。ほやからI先生も絶対に本は書けへんっていうてはったから。ああでも僕はそこにやっぱり到達するよね最終」
先生A「I先生は超能力治療やって言わはったよ、鍼灸治療って。超能力治療やって、よう口癖のようにそれを言わはったわ、見学行ってたら。」
先生H「でもそやと思う。あの聞かれてもね、説明ができへんのです、今やってた治療はっていうと自分の感性の中でやってて。」
先生A「せやから自分のやってるやり方そのまま見たまま、この子ら(筆者と後輩)がやったかて、この子らの持ってる体質とか色んなもんがあるから、それでできへんねや、だからそれを自分で作り上げなしゃあないもん。」
先生H「ほらおんなじこと言わはるやろ。絶対そやねんて、鍼ってそやねんって。自分の気の持ってるパワーと」
先生A「それが違うから、みんな違うからそれぞれ。」
先生H「だから自分の得意がね、肝虚であったり、脾虚であったり、肺虚であるわけよ。」
先生A「だから弱かったら弱いなりにちゃんとやる技術がどっかにあるはずやねん。気のパワーが弱かったら。」
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