東洋医学/鍼灸

鍼灸師が教える夏バテ対策

東洋医学では夏バテは消化器系が弱ることでなると考えており、4~6月の過ごし方が悪いことが原因です。
毎年夏になると夏バテして痩せて調子が悪いと言う方は春の過ごし方から注意する必要があります。
とはいえ今から春に戻って対策するわけにはいきませんので、現在できる夏バテ対策をお教えします。
今から養生をしていくと夏だけでなく、秋になったときに体調を崩さずにすみます。

夏バテの対策はタイプによって変わります

1、冷房の効いた部屋にいることが多い方(冷えタイプ)

本来夏になると、体が暑さを発散するような体に変わっていくのですが、冷えがきつく夏に適した体になれていません。このようなときに夏野菜をとってしまうとより体が冷えてしまうので、夏野菜は控えめに、体を温めるような食事と生活習慣を心がけて基礎体温を上げていきましょう。

注意事項

夏野菜、果物、サラダ、生ものは控えめに
足湯、腰湯を行う
冷房から逃げられない方は足掛け、ホッカイロを使う

2、外と冷房の効いた部屋と行ったり来たりすることが多い方(冷えのぼせタイプ)

冷房の冷気と外気の暑さに体がついていけず、体のバランスが乱れています。上半身に熱がこもるため頭から汗をかくことが多く、本人は暑がりだと思っている方が多いですが、意外と足下が冷えていることが多いです。冷飲食を好む方が多いので注意が必要です。入浴もシャワーで済ませず、ぬるめのお湯に半身浴で20分ほどゆっくり浸かると良いでしょう。

注意事項

冷たいものはなるべく控え、せめて常温で食べる
足湯、腰湯を行うと冷えのぼせが取れていきます
なるべく素足は出さないようにして足を冷やさないようにする

3、外作業が多く、暑いところにいることが多い方(熱こもりタイプ)

体の中に熱がこもるために体が疲労しています。体の中の熱を取るには、夏野菜がおすすめです。また塩分が不足すると熱中症になりかねないので、梅干しなどで塩分を補給するようにしてください。この時にいくら暑いからと言って冷たいものばかり食べていると、胃腸が冷えるため疲労回復のためのエネルギーを吸収できず夏バテがひどくなります。飲み物は常温が理想ですが、冷たいものが飲みたい時は、氷は使わず冷蔵庫から出したそのままの温度で飲むようにしてください。

注意事項

夏野菜を食事に取り入れ、消化の良いものを取ることを心がける
→しんどい時は玄米クリームがおすすめ!作り方はこちら
そうめん、冷たい飲み物やアイスクリームなど冷たいものをばかり取るのは避ける
梅干しなどで塩分、ミネラルの補給を行う

4、最後に

今回はわかりやすいように夏バテを三つのタイプに分けてみました。
冷えに対する対策はこちらでより詳しく解説しています→夏の冷え性対策
夏バテがきつい方は上記の対策では追いつかないこともありますが、鍼灸治療と並行していただくことで改善していきます。
より細かい養生方や気になることがあれば下記からお気軽に質問してください。

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