鍼灸師の本音トーク

【鍼灸師の本音トーク】カマヤミニ(温灸)について【東洋医学健仁会】

東洋医学健仁会で蔭凉寺に集まった時の会話を文字に起こしました。
臨床歴30年以上!命をかけて鍼灸をしてきた先生方の本音トークです。
鍼灸師向けの話ですが、一般の方でも面白いと思います、それではどうぞ。

先生A「カマヤってあれ、最近ソフトも出てるけど使うことあるんか?」
先生H「熱に弱い人だけ」
先生A「ソフトって出てるの知らなんで俺、ソフトが出てるんやから、必要あって出してんやと思うんやけど鍼灸師に言われて」
先生H「あのー今の人」
先生A「弱なっている人多いと思うねん」
先生H「皮膚の弱い人多い。」
先生A「弱でもやけどしはる人いはるから最近」
先生H「そのために置いてます」
先生A「それはなんで区別してるの自分、つこうてみて火傷しはったら?」
先生H「いややけどじゃなくて」
先生A「あつうって言いださはったら?」
先生H「ほんで、とってあげて、じゃソフトでっていうと「先生ギリギリです」っていわはって。なれてきはったら弱にします。ご本人も弱にした時に効果があるのがわからはりだすと「先生そっちで」っていいださはる、そのきっかけのためのやつです。」
先生A「ソフトのあれの使い分けもあるはずやのに、この間業者に聞いたらソフト最近全然売れませんって。だからうちおいてないっていわはったから。」
先生H「だいたいねソフトと強はおかないです。基本的に。取り寄せが多いんで。」
先生A「強は使うことはほとんどないけど、一回ソフト使うてみたら違いがあっていいかなって」
先生H「なんていうかな。えーと弱が55度、ソフトが53度(釜谷さんのサイトで強50度、弱45度、ソフト42度)」
先生A「あ、二度ほどしか違いがないんや」
先生H「そう、そこの二度が皮膚の弱い人と過敏な人には大きいんです。慣れてきはったら弱でオッケーです。」
先生A「過敏なだけと違うて、病気の状態もあれもあるやろ?」
先生H「それもあります、それもあります。ほんであと強が58度から60度の幅になるんで、使う時は僕は足の裏だけ」
先生A「自分言うてたもん、強もってるけどほとんど使うことないから」
先生H「強は湧泉と失眠に使う時があります、中にはアトピーやらで皮膚のあれが濃い人は、肩井から肩外兪にかけては強を使う時があります。せやないとわからはらへん人がある。ていう使い分けを僕も三つはしてます。」
先生A「やっぱり、強もそんなんで使ってんやんな、ソフトも使ってんやんな。この間聞いたらソフトおいてへんていう、なんで置いてへんって聞いたら、最近でないって言わはるようになったから」
先生H「でもあのお灸のきっかけとしては使うてあげる分にはいいです。」
先生A「なあ、あれものすごい柔らかいもんなあ」
先生H「柔らかいです。だから産婦人科で和痛やら使う時、三陰交や至陰の時もお灸が初めての人はソフトを使ってあげる時があります。」
先生A「体の柔らかいところなんか、ソフトやったら全然問題ないもんな」
先生H「ほんで、ちょっと熱いからって言う話をしもって、でもこれよりはもうちょっと熱いほうが効果ありますよって言う話をしてあげると、弱にした時、これは大丈夫ですって言わはった。でこれやと逆子も回りますよって話をしてあげると納得しはるっていう。今の人はそういう段階が必要な人が多くて、そのためのソフトです。」
筆者「お灸教室を開いた時に弱ができる人ってほとんどいませんでした。」
先生H「でしょ、でも効かないのよ。基本的にソフトってあんまり効かない。不思議とあの二度の差が、効果のすごいあれはありますね。上手にできてるのよねだからカマヤの弱っていうのは」
先生A「あのー最近売れへんねん。カマヤ売れへんねん。中国のやつが安いからあれを使わはんねん鍼灸師、でもあれは全然効かへん、せやけど安上がりやから向こうのほうが経費で、だからあれを使わる人多いねん。だから前みたいにカマヤでえへんから、ちょっと大きいやつ買うときは取り寄せになるから時間かかんねん。早めに言わんと前と違うて。驚いたそこ、なんかいいもん使うことをしない鍼灸師が多いんやなって」
先生H「いやもう採算ベースですよ」
先生A「なあ、あれが驚きや、患者さん治らな意味ないやんと思うんやけど。」
先生H「あとはああいう、なんていうか、どういうたらいいかな?普通のお灸じゃなくて、温灸に近いやつの使い方を、使い分けのできる先生によっては中国のやつでええ人もいます。」
先生A「ああ、使い分け…そうかそうかわかった、今さっきのソフトと弱の使い分けと一緒やな」
先生H「先生Bなんかは、僕は認めてんねんけど、お灸な上手な先生なんです。温灸を3つも5つも使う先生なんです、同じ位置で。」
先生A「ああ、人によっては使うな」
先生H「ふわっとあったかなったら、パッと取ってやって、またすぐ」
先生A「熱をずっと持続させるんやな」
先生H「あれが、先生Bはものすごく上手なんです。それをカマヤでしてしまうと経費が出てしまうんで、ほやけど中国のやつで十分なんですっていいよんねん。そういう意味では先生Bの使い方はホンマに上手です。見てタイミングで取りよって、おんなじところに中国のやつで5つとか3つの割合で使いよるんです。」
先生A「あれと一緒やな、知熱灸を取るときのタイミングと、」
先生H「あれだけは先生Bはすごい上手です。ああって思って、見て、僕行った時に、なるほどって。これでカマヤでやってたら採算合わんわなって言ってて。でも患者さんがふわっとしたときにパッと取って、またあっためて、フワッとしてパッと取ってっていうのを5回くらいした時にきれいに反応が出だして。その時にきっちししてたら脈が戻ってたりするんで。あれはあれの感じがしますね。」
先生A「でもああいうの聞くとあれやな、先生Iがお灸で飯食えるっていわはるのはそういうことやな。」
先生H「彼はもともと大学の時からお灸の上手い先生やったから。」

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