東洋医学/鍼灸

夏の冷え性対策

冷え性とは

男性も冷え性になることはありますが、多くは女性が訴えることの多い症状です。
東洋医学で見ると冷え性の原因の多くは血(東洋医学の言葉でエネルギーの一種)に関係しているものが多く、月経や出産のためにいわゆる血の道症の一つとして起こります。
たかが冷え性とほったらかしにすると大きな病気につながることがあります。
できることから冷えとりを始めてみましょう!

かくれ冷え性

暑がりで、上半身に汗をかくことが多い。
一見すると冷え性じゃないように思われるが、足やお腹を触ると冷たいことが多く、東洋医学的な考えでは冷えのぼせといわれる。
冷え症の自覚がないので、下に書いた日常のケアも受け入れにくいですが、やり続けることで効果が実感できるようになります。

● 食事

体にいいといわれている物でも取り過ぎると毒となります。現代の食生活で栄養が不足することはほとんどありませんから、余分なものや取りすぎているものを減らすという視点が大切です。
以下の点に注意して食生活を見直してみてください。

1、食養生の基本

・食べ過ぎ厳禁
・なるべく冷たいものは取らない(冷たいの基準は体温より低い温度)
・季節の物、自然な物を食べる

2、冷え性の方にありがちな食生活

・主食がパンやパスタ中心
・果物、お菓子は毎日欠かさない
・サプリメント、健康食品等などで栄養を補給している

● 温度調節

1、エアコン

つけないで過ごせるのが一番よいですが、最近の夏の暑さはつけないでいると熱中症になりかねないくらい暑いときもあります。
もったいないようですが、窓を開けながらエアコンをつけると部屋が冷えすぎずちょうど良い温度になります。

2、就寝時

暑くて寝られない時は、しっかりと冷房をかけて布団をしっかり被って寝る方がよく寝れますし、足も冷やしにくくなります。
足下の冷えが気になって靴下などを履く場合は綿などの天然素材で大きいサイズのものを使用してください。

3、夏でも使えるホッカイロ

冷房のきついところで働いてる人は下腹部もしくは仙骨部にカイロをあてるようにすると下半身全体が温まります。
汗をかくようだと後で冷えることもあるので、下着の上から貼る必要はなく、服の上から貼っても大丈夫です。温度がわからないぐらいでもしっかり効いています。
腹巻や風呂敷に貼って、冷房の下にいる時だけ巻きつける方法もあります。

● ひどい時の対処

1、食箋

【はちみつしょうが湯】しょうが 親指一つ分 はちみつ 小さじ1
すりおろした生姜とはちみつをお湯または番茶に混ぜて飲む
冬の特に体が冷えた時にお勧めしている飲み物ですが、冷房を強烈に浴びて体を冷やした時にもお勧め。
夏の冷房は冬の寒さ以上に体の中に入ってきます。

2、足湯、腰湯

普段から冷房の中で過ごしている人などは毎日して頂きたいです。

1、腰湯…いわゆる半身浴。みぞおちから下を湯船につけてください。お風呂の温度は40度程度で気持ちのよいぬるめの温度で20分以上ははいってください。
2、足湯…バケツなどに熱くない程度の温度のお湯を入れて足を入れてください。時々ポットから熱湯を足しながら冷めないようにしてください。ビニール袋で包んで冷めないようにするのもありです。

足湯、腰湯をしながらはちみつ生姜湯を飲むとより温まります。

★湯たんぽを使った足湯法
湯たんぽにお湯を入れ、タオル、毛布にくるみ箱に入れる。下に湯たんぽを入れた状態。この上から毛布やタオル等を入れる
箱の中に足を入れさらに上から毛布を掛けて足を温める。

写真は湯たんぽを入れ、足を乗せた状態。この上にタオルや毛布等を入れる。

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